結果こそが原点
拝啓
各位におかれましては、平素から格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、この社長挨拶を書くにあたりまして様々なことを考えたのですが、「自分の言葉で書きたい」と思い、あえて堅苦しくない口調で掲載させて頂きます。以降の乱文ご容赦頂ければ幸いです。
私は、幼い頃より根っからのクリエイティブ派でした。何をするにも自分で作ってみたり、自分なりのやり方を見つけてみたり…。
そんな私が小遣いの貯金を全額はたいて、1台限りの安売りで9800円のポケットコンピュータ(当時はノートPCなどありませんでした)を購入したのは中学生の時でした。そしてある日、作ってみたゲームをクラスの友人達に遊んでもらったら…驚くほど喜ばれてしまったのです。
新作はまだかまだかとせがまれ、私はもっと喜んでもらおうと、新作を作ったり改良を重ねたり、ゲーム以外のシミュレーションソフトなどを作ったり…。
そんな中学生時代が2年ほど続き、その時の経験が『コンピュータで良いものを作ると、周りの人が喜んでくれる』という印象を私に強く刷り込みました。
あれから三十年近く経ちますが、刷り込まれたかのような印象は全く変わらず、私にとってのシステム開発は『人の喜びをもたらすもの』として位置づけられています。それがどんな側面であれ、喜びを内包していると信じ、それが私の原動力となっているのです。
TD株式会社は、そんな私の想いの続きであり、その想いを継いでくれる優れた技術者達の集団です。TD=Total
Development=総合開発。これは「喜んでもらえる結果を出すためにはトータルな技術を保有する必要がある」と考え、そういう会社にするという決意を込めて命名しました。会社のロゴも「テクノロジーの具現化」をイメージし、常に結果を意識しております。
『喜んでもらえる結果を出すこと』 言葉にしてしまえば建て前であるかのようですが、私の原点がそうであるように、それこそがTD株式会社の原点です。
結果というものは通常「目標」であるため、「結果こそが原点である」という矛盾するかのようなこのことを、私自身なかなか気づかないままでいました。しかし気づいてからは、「喜んでもらえる結果を出すことは、目標ではなくて前提条件なんだ」と自然に思えるようになり、そのために苦労も重ねましたが、ここまで達成させて参りました。
そしてこれからも、この前提条件のもとに、より優れたシステムを生み続けていく会社として存在するべく邁進して行きたいと思います。
敬具 |